Lethe

早いもので1年が経った
1年前
一番のどん底
だったと思う

ずっと体が重くて
いや
心がずっじりどんより重いものを抱え込んで
気持ち悪くて

朝目が覚めて
ああやっぱり現実なんだと
思い知らされ
毎朝毎朝辛かった

泣いたって
何も変わらないことはわかっているのに
涙かとめどもなく溢れ出した

非常に
非常に
辛い日々だった

目の前の景色は色を失い
灰色の森の中を
ただ一人
彷徨い続けている感じであった

ようやく1年が経って
日常を取り戻しつつある
1年前
今のような日々が戻ってくるなんて
全く考えられなかった
そうは言っても
心の鉛は未だになくならない
ただ一人取り残されている感覚はまだ十分ある

自分だけ
あの時からずっと時が止まって
精神をすり減らして
ギリギリに過ごしてきた

今でも夢だったらいいのにと思う


相変わらず毎日を溜息で塗り潰している





この現実を受け入れられるほど
自分は強くない

もう泣きに泣く日々は過ごしたくない

• 日記